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墓所ではなく、
楠正行らを「祀る」場所。
四條畷神社の主祭神は、南北朝時代に四條畷の戦いで亡くなった楠正行です。弟の楠正時、和田賢秀など、同じ戦いで亡くなった二十四柱もあわせ、合計二十五柱を祀ります。
現在の社殿は中世から残るものではありません。戦いから500年以上後の1890年、地域の人々が境内地や金品を寄進し、土を運び、石を積んで創建した神社です。
- 主祭神
- 楠正行公
- 配祀
- 楠正時、和田賢秀ら二十四柱
- 創建
- 1890年4月5日に御鎮座祭
- 鎮座地
- 四條畷市南野2丁目18-1・飯盛山の西麓
- 墓所との違い
- 小楠公御墓所は約1km西にある別の場所
- 市名との関係
- 神社名が公共施設へ広がり、1932年の村名改称へつながった
なぜ、この場所に建てられたのか
戦場の記憶を、地域の人々が神社にした。
「昔からここにあった神社」と考えると、歴史を取り違えます。戦い、墓所の整備、創建運動、現在地への鎮座という順番で見ると、神社が建てられた意味が分かります。

四條畷の戦い
楠正行は、北朝方の高師直・師泰らの軍と飯盛山麓一帯で戦い、弟の正時や一族・家臣とともに亡くなりました。
墓所を広げ、石碑を建立
正行を葬ったと伝わる墓所が拡張され、高さ7.5mの石碑が建てられました。現在の小楠公御墓所です。
創建の勅許と社号
住吉平田神社の神主・三牧文吾らが創建を願い出て、勅許が下り、「四條畷神社」の社号が与えられました。
飯盛山麓に鎮座
市公式案内では、当初は墓所で着工し、のちに現在地へ移されたとされます。4月5日、地域の寄進と奉仕によって御鎮座祭が行われました。
神社名が、まちの名へ
神社名が駅、学校、郵便局、警察署などへ広がり、甲可村は四條畷村へ改称しました。現在の市名にもつながる出来事です。
境内へ着くまでと、着いてから
写真でたどる、参道・石段・社殿・父子像。
同じ社殿写真を繰り返さず、町なかの参道から境内へ景色がどう変わるかを順番に並べました。すべて個人撮影者がWikimedia Commonsで公開した実景写真です。

鳥居の先に続く道を東へ進むと、石段の入口へ着きます。Photo: Suikotei · CC BY 4.0

階段の段数と勾配が写真で分かります。雨天後や暑い日は無理をせず、体調を優先してください。Photo: 切干大根 · CC BY-SA 4.0

長い石段を上った先の境内。楠正行を主祭神とし、同じ戦いで亡くなった二十四柱も祀ります。Photo: 切干大根 · CC BY-SA 4.0

境内の父子像は、湊川の戦いへ向かう楠木正成が、子の正行に後を託して別れたと伝わる場面を表します。出来事の舞台は四條畷ではなく、現在の島本町にある桜井駅跡です。Photo: Maechan0360 · CC BY-SA 3.0
写真の作者・撮影日・ライセンスと、父子像の公的な説明は、ページ末尾の「参拝前の確認先」にまとめています。
ご利益を、神社公式の案内から確認
心願成就と、厄除・災難除けの「楠公さん」。
ここでいうご利益は、四條畷神社が公式に案内する御神徳・祈願内容です。参拝すれば必ず願いがかなう、病気が治る、利益が出るという保証ではありません。
心願成就
御祭神・楠正行の忠孝の人物像にちなみ、「なにわ七幸めぐり」では心願成就の御神徳が案内されています。決意を言葉にし、進む方向を祈る参拝です。
厄除・災難除け
「クスノキ」が古くから防虫・虫除けに使われたことにちなみ、神社は厄除・災難除けの「楠公さん」と紹介しています。
暮らしの節目
正式なご祈祷では、初宮詣、家内安全、安産、七五三、交通安全、自動車清祓などが案内されています。
仕事と願い事
商売繁昌、心願成就、団体・企業の祈祷も受け付けています。団体・企業は予約が必要です。
本殿前で、自分でお参りする
境内を訪れ、賽銭を納めて拝礼します。ご祈祷を申し込まなくても参拝できます。
社務所で受付し、神職が祈願する
受付場所は社務所、受付時間は9:00〜16:30です。初宮詣は初穂料10,000円から、個人の諸祈祷は5,000円からで、いずれも予約不要。団体・企業は10,000円からで予約が必要です。
- 社務所で祈願内容を伝える
- 申込用紙を記入し、初穂料を納める
- 案内に従ってご祈祷を受ける
ご祈祷・初穂料の最新案内へ 受付内容は変更される場合があります。
初めてでも迷わない
鳥居から本殿まで、参拝の作法を5段階で。
神社本庁が案内する一般的な参拝方法です。境内の掲示や神職から個別の案内がある場合は、現地の作法を優先してください。

- 1
鳥居の前で一礼
鳥居は境内への入口です。通行の妨げにならない場所で一度立ち止まり、軽く礼をして入ります。
- 2
参道の中央を避けて進む
中央は神様の通り道とされます。石段では形式より安全を優先し、手すりを使って無理のない速さで上ります。
- 3
手水で清める
柄杓がある場合は、右手で持って左手、持ち替えて右手を洗います。左手に水を受けて口をすすぎ、柄杓へ直接口を付けません。設備の利用方法は現地表示に従います。
- 4
賽銭を納め、二礼二拍手一礼
「二礼二拍手一礼」が一般的な形です。神前で姿勢を整え、二度深く礼をします。胸の高さで二度拍手し、手を合わせて感謝と願いを伝え、最後に一度深く礼をします。
- 5
鳥居を出て振り返り、一礼
帰りも参道の中央を避けます。鳥居を出た後、通行の安全を確かめて境内へ向き直り、一礼します。
人には聞きにくい参拝の疑問
お賽銭の金額から喪中の参拝まで、先に答えます。
四條畷神社だけの決まりが公開されていない項目は、神社本庁などの一般的な案内を基準にしています。正式な作法と、広く語られる語呂合わせ・慣習を分けて確認してください。
相場はある? 1円でもよい?
正式な相場も、最低額もありません。1円、5円、100円など、生活に無理のない金額で構いません。お賽銭は願いを買う代金ではなく、神前へのお供えと、日頃の感謝を表すものです。
少ない金額だと、ご利益も少ない?
金額でご利益の大小が決まるという公式な教えは確認できません。出雲大社も、祈りの心はお賽銭の金額で左右されないと説明しています。無理に高額を納める必要はありません。
5円・45円が正解? 避ける硬貨はある?
「5円はご縁」「45円は始終ご縁」は広く知られた語呂合わせです。「10円は遠縁」「500円はこれ以上の効果がない」といった話も、正式な作法やご利益の根拠ではありません。楽しみとして選ぶのは自由ですが、硬貨の種類に縛られる必要はありません。
遠くから投げ入れる方がよい?
お供えするものなので、賽銭箱の近くから乱暴に投げず、静かに納めます。混雑時は前の人に当てないこと、参拝の列を止めないことを優先してください。
願いは何個まで? 住所と名前は必要?
神社本庁の基本的な参拝案内に、願い事の個数や、住所・氏名を心の中で唱えることを必須とする決まりはありません。迷うときは、先に感謝を伝え、今いちばん大切な願いを自分の言葉で簡潔に伝えます。正式なご祈祷では、社務所の申込方法に従います。
順番を間違えたら、最初からやり直す?
一般的な形は二礼二拍手一礼ですが、神社本庁は参拝作法に厳格な決まりはないと案内しています。間違いに気づいても、慌ててやり直す必要はありません。姿勢を整え、敬意をもって参拝します。
中央を歩くと、失礼になる?
中央を神様の通り道として避ける慣習はありますが、絶対の規則ではありません。四條畷神社は長い石段があるため、転倒を避けることを最優先に、必要なら手すりを使います。混雑時は現地の案内に従ってください。
喪中でも参拝できる?
一年間の「服」と、身を慎む「忌」は分けて考えます。神社本庁は地域や家の慣習を優先し、特に決まりがなければ五十日間の忌中は参拝を控え、忌明け後は参拝して差し支えないと案内しています。迷う場合は家族や神社に確認します。
境内の撮影や、普段着での参拝は?
通常参拝に厳格な服装規定はありませんが、落ち着いた服装を心がけます。建物や境内の撮影は一般に可能でも、撮影禁止表示、祭典中の制限、神職の案内を優先し、他の参拝者を無断で写しません。正式なご祈祷の服装は申込時に確認してください。
現地で何を見るか
参拝だけで終わらせない、3つの見方。
「本殿を見て帰る」のではなく、参道から境内、墓所、飯盛山へ、無理のない範囲で歴史をつなげます。

町から木立へ、景色が変わる
駅側から東へ進むと、住宅地の先で長い石段と木立に切り替わります。石段そのものが参拝の大きな特徴です。雨天後や暑い日は足元と体調を優先してください。

楠正行一人ではなく、二十五柱を祀る
主祭神は楠正行ですが、四條畷の戦いで亡くなった二十四柱も配祀されています。正時、和田賢秀らの関係を知ってから拝殿に立つと、個人の英雄をたたえるだけではない場所だと分かります。
楠正行・和田賢秀の人物記事へ →
「墓所」と「神社」の役割を見比べる
墓所は楠正行を葬ったと伝わる場所、神社は正行らを神として祀る場所です。別の施設なので、地図上で位置を確認してから歩きます。住宅地にある墓所では静かに見学してください。
小楠公御墓所のMAP・経路 ↗もう一歩、歴史を山へつなぐ
飯盛山の「願かけ登山」は、通常参拝とは別の体験。
願かけ登山は、授与所で願い札と登山之証を受け、願い事を書いて本殿へ参拝し、飯盛山頂の楠正行像前に願い札を掲げる流れです。願い札の案内は初穂料500円です。
- 1授与所で願い札と登山之証を受ける
- 2願い札へ願い事を書き、本殿へ参拝する
- 3登山口から飯盛山へ向かう
- 4山頂の楠正行像前に願い札を掲げ、安全に下山する
飯盛山は標高314mですが、通常参拝の延長で軽い気持ちで入る場所ではありません。歩きやすい靴、飲み物、日没までの時間、天候、通行情報を確認してください。登山が難しい場合は、授与所に願い札を預ける方法も案内されています。

訪問前に確認
四條畷神社への行き方
- 住所
- 大阪府四條畷市南野2丁目18-1
- 電車
- JR学研都市線「四条畷」駅から東へ約1.0km・徒歩約20分(神社公式)
- バス
- 近鉄バス「四條畷神社前」または京阪バス「四條畷神社」から東へ約650m・徒歩約13分(神社公式)
- 車
- 無料駐車場あり。台数に限りがあり、進入路は急勾配です
徒歩・バス・車の要点は上記で確認できます。現在地からの経路だけ、地図を別タブで開きます。
参拝前の確認先
ご祈祷・授与品・受付時間は、出発前に確かめる。
通常の参拝は予約なしでできますが、ご祈祷の受付時間、初穂料、授与品、祭典日は変更されることがあります。遠方から訪れる場合や、ご祈祷・お守りを目的にする場合は、出発前に最新の案内を確認してください。由緒や御祭神をさらに知りたい人のために、神社と公的機関の資料、写真の利用情報もまとめています。掲載内容の確認日:2026年8月14日。
ご祈祷・祭典・由緒の確認先を見る(19件)
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- 11Wikimedia Commons『四條畷神社に上がる階段』詳しい案内を別タブで見る ↗
- 12Wikimedia Commons『四條畷神社の社殿(2018年撮影)』詳しい案内を別タブで見る ↗
- 13Wikimedia Commons『四條畷神社・櫻井の別れの父子像』詳しい案内を別タブで見る ↗
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